てるたん

行き止まりの世界に生まれてのてるたんのレビュー・感想・評価

3.3
アメリカの錆びついた工業地帯に住む3人の少年が大人になっていく姿を描いた青春ドキュメンタリー映画。

暴力、貧困、複雑な家庭環境から逃げるようにスケボーに熱中する3人。

眩しくて楽しい時間は一瞬で終わってしまう。

自分自身と向き合う、家族と向き合う、社会と向き合う。
繊細なコントロールを必要とするスケートボードを操れるようになっても、自分自身をコントロールできないと、未来は開けてこない。

散々、遠回りをして現実を見始めた。
亡くなった父親の教えを守って真すぐ歩いてきた。
撮り続ける事で過去を受け入れて前に進もうとした。

どうもがいても大人になっていく。

バラバラになった3人だけど、心の奥では繋がっている絆の深さが見れた青春映画でした。

愛くるしい笑顔のキアーが実家を出るシーンは鳥が巣から羽ばたいていくみたいで泣けたなぁ。
てるたん

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