東西冷戦終期のベルリンを舞台に、諜報員の情報がまとまった極秘リストを巡り、MI6やKGBといった各国の諜報機関が派遣した凄腕エージェントたちが熾烈な戦いを繰り広げます。
ぶっちゃけた話。MI6や東西ベルリンの事情、当時の世界情勢などを知っていたらより楽しめたかもしれませんが、なにぶんそこらへんの知識もなかったので、中盤までは特に目立った動きもなく本当に眠かったです。ですが、シャーリーズ･セロン演じるローレンが、屈強な男どもをぶちのめしていく度に、不思議なくらい画面に惹き込まれました。ローレンの華奢な体に白や黒を基調とした衣装が素晴らしくマッチしており、輝くばかりのプラチナブロンドと意思の強そうな瞳が本当に美しかったです。
ジェームズ･マカヴォイもいい味出してましたし、ソフィア･ブテラ演じる駆け出しの諜報員も緊張感があってキャラがぴったり世界観に合っていました。音楽やファッションもとにかくカッコイイです。
終盤以降のローレンが、本当に息をもつかせぬアクションを繰り出してきます。シャーリーズ･セロンのこの圧巻の演技は本当に観る価値があります。このシーンと、ソフィア･ブテラとの超ドッキドキなシーンを観るためにお金を払ったと言っても過言ではないと思います(笑)。
キャストの演技と中盤からの巻き返し、最後の最後まで緊張感を与える演出が素晴らしい映画でした。
