とがり

アトミック・ブロンドのとがりのレビュー・感想・評価

アトミック・ブロンド(2017年製作の映画)
4.0
1989年11月、ベルリンの壁崩壊直前。
英国諜報部MI6のエージェント・ガスコインは東からの亡命を望む男・スパイグラスからある情報を受け取り、KGBの殺し屋・バクティンに殺される。
事態を収拾し情報を奪還するべく、最強の女スパイ・ローレンがベルリンへと送り込まれる。
そして行く手にちらつくはMI6の裏切り者にして東西を股にかける二重スパイ・サッチェルの影…

こだわりのアクションと音楽が心地よい、新たなスパイアクションの傑作。
舞台もアクションも、地に足がついているというか、荒唐無稽すぎない設定が良かった。

あと終盤、無人のアパートでの長回し。
『トゥモロー・ワールド』『エンド・オブ・キングダム』の傑作シーンに並ぶ迫真の出来。ここだけでもお金払って観る価値あり。

ストーリーも結構凝っていて、機密情報の奪還とサッチェル探しが並行し巧みなミスリードに彩られながら最後はまさかの結末。

シャーリーズ・セロン演じるローレンはもちろんのこと、ジェームズ・マカヴォイが皆に期待された役どころで最高。
MI6の無能上司を演じさせたら右に出る者はいないトビー・ジョーンズも安定して良い仕事。
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