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アトミック・ブロンドのMUAのレビュー・感想・評価

アトミック・ブロンド(2017年製作の映画)
3.7
二重スパイを探す女スパイの話、という、大変シンプルなストーリーなので物語については特に感想なし。それよりもシャーリーズセロンの「現状維持よりも進化・変化」を常に選択する生き様に(役を超えて)大変感動致しました。
美貌・(おそらく)金・そして才能に富んだ人物ながらも人として本能的に欲する幸せをいつも奪われてしまう、という空虚な人生は、確かに女版007とも言えるけど、(これはシャーリーズセロンだからなのか)本家ボンドよりも一層悲壮感が。というのも「マッドマックス」で見せた彼女の絶望と覚悟が入り混じった鬼気迫る凄まじいあの目つきをこの映画でも同じく感じ取ることが出来る。「目で演技する」とはこの事を言うのか・・・と改めて感じた(詳しい訳ではないが目の演技で純粋にスゲー!と思ったのはL.A.コンフィデンシャルでのケヴィンスペイシー)。
また彼女の英語がイギリス寄り?なのも個人的に楽しめました。
それに一瞬「ストーカー」が上映されているシーンが映ってすごい時代を感じた。この映画、ヴィジュアル的には死ぬほど眠くなったけど個人的にはピカイチなテーマを持った作品だと思うので何だかグッと来てしまった・・。
音楽も面白かったがやや盛り込みすぎか・・しかし飽きることなく最後まで楽しめたし、ハリウッド女優=シャーリーズセロンではなく、一人の女性・人間として恐ろしい量のエネルギーを持っている人物、と見る事が出来、個人的な生き方の目標を持つ事が出来ました(話飛びすぎ)、正真正銘のハンサムウーマン!!
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