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アトミック・ブロンドのpikaのレビュー・感想・評価

アトミック・ブロンド(2017年製作の映画)
2.5
好きな人は好きなんだろう、色々と丁寧に仕掛けが張り巡らされているし小難しい諜報戦を補って余りあるヒロインの魅力に魅せられるしアクションもふんだんでクオリティ的には良いものなのであろうとは思うけど全然面白くなかった。

ノリノリなマカヴォイや美麗でカッコいいシャーリーズ姐さんを愛でるくらいしか楽しさはなく、現在から実はね、と過去を語る切り口はよくあるけど合間に挟まれすぎてモタモタした緩急がうっとおしいとすら感じてしまったり、諜報戦が醍醐味だろうに騙す騙されのやり取りがどうでも良くなってくる演出リズムがいまいちで、ラストの展開もドヤードヤーとしつこくてげんなり。。(;^ω^)
「トゥモロー・ワールド」をなぞった長回しアクションも見どころなんだろうけど他に時間をかけるところがあるだろとか、ドーン!とビックリさせるならばアクション過多にするより人間を描いていた方がカタルシスあるんじゃないかとか、キャラが記号的過ぎて役者の存在感以外の魅力は皆無だなとか、余計なことばかり考えて没入できないまま終わった。
音楽自体は良いけどブツ切りにしたり「ベイビードライバー」の如きな演出にあざとさを感じてしまったし、ネオンな色調やロゴなど言わんとしてる世界観は伝わるが根本的に合わないのか推してくるたびテンション下がった。

生涯ベストワンのタルコフスキー「ストーカー」が出てくるって聞いていて、オマージュか引用かとワクワクしてたのに単に有名なソ連映画ってだけみたいな扱いで残念。。笑
厨二病的な漫画アクション映画は超ツボなんだが王道アクションは合わないのか、レビューの評価の高さを見て映画って相性なんだなと改めて実感した。
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