髙橋佑弥

The Comedy(原題)の髙橋佑弥のレビュー・感想・評価

The Comedy(原題)(2012年製作の映画)
4.0
父親の財産を相続した中年男、無限に続く虚無休暇。ダチ達と酒を飲む、裸になってビール腹を晒す、ナンパする、性交する、遭遇した人に端から絡む、悪態を吐く、酒飲む、裸になる、ナンパ、性交、絡む、悪態…人生の「大して面白くない」喜劇的醜態、滑稽な瞬間の集積。傑作。

肛門やらペニスやらの話ばかりが続いたかと思えば、主人公が奇行に走り、奇声を発する。だのになぜ、こんなにもドライで辛く、哀しいのか。非建設的な映画。無意味さの累乗。伏線も伏線回収もない。大団円もクライマックスもない。感傷もない。登場したかと思えば画面から去って戻ってこない脇役。

2018/04/23 (過去感想サルベージ)
髙橋佑弥

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