はる

全員死刑のはるのレビュー・感想・評価

全員死刑(2017年製作の映画)
4.5
こんなの面白いに決まってますよね〜やっと観れました全員死刑!ぶっ殺う!
滅茶苦茶な映画を想像していたんですけど、物凄く丁寧に作られていて驚きました。不吉感が終始漂っていてちゃんと怖いんですけど、ぶっ殺いシーンは笑えるんですよ。でも私はどっちかっていうと"怖さ"の方が強かったんですよね。ノリは『ペイン&ゲイン』ですけど、この嫌な感じは『凶悪』や『冷たい熱帯魚』あたりを観てる時と同じ感覚でした。
まず印象的なのは音楽の使い方。まずクラシックが幾つか使われてますね。ドビュッシーとかね。バイオレンスにクラシック当て込むのわたし好きなんですよ。あと突然アイドルソングが流れたりもするんですよね。クレジット観たらあヴぁのこたおちゃんらが歌っててちょっとびっくりでした。
もちろん一番の見どころは間宮祥太朗くんがぶっ殺うシーンで間違いないんですが、その他のなんでもないシーンが実は楽しかったりしました。まずメシを食うシーンが多いですね。寿司にイチゴに生姜焼き、カレー風呂でぶっ殺った後にカレー食うシーンを挟んできたところは笑いました。他にも小人君がオナニーしてるシーンで猫の発情してる鳴き声が流れるとか、間宮祥太朗くんと彼女のカオリちゃんがケンカしたら彼女の方が強くて勝っちゃうとか、さらには食べるシーンが多い分、立ちションやゲロだったり出すシーンも多いのはバランスでも良くする為なんですかね笑
役者の演技もみんな素晴らしいですね。毎熊さんはどの映画で観ても"ホンモノ"にしか見えなくてもう怖いですよ。もし街中とかで遭遇したら普通に逃げますね笑。あと清水葉月さん。この作品で初めて知りましたけどめちゃめちゃ可愛かったんで今後も活躍してほしいですね。
小林勇貴監督の作品はまだコレしか観たことないので、とりあえず近いうちに『孤高の遠吠』観てみようと思います。いやぁ良い映画でしたね
はる

はる