東京国際映画祭にて鑑賞。
日本映画スプラッシュ5本目は、イッセー尾形主演の『漫画誕生』。日本で初めて「漫画」を職業とした、北沢樂天の半生を描く。
本編にQAで監督から聞いた話を組み合わせると、漫画に対する独自の哲学を持っていた北沢樂天が、時代の中へと消えていった理由が掴めてくる。ただ、映画本編だけだと、少し話の焦点がボヤけてしまうことは勿体ない。
映画の造りはユニークなシークエンスを盛り込みつつも、正統派の造りになっていて「ウェルメイドな映画」という印象を受ける。ただ、朝からコンペの『ザ・リバー』『愛がなんだ』と、ヘビー級の映画を立て続けに観た後では、どうしてもパンチ力に欠けてしまう。。。
決して悪くはないけれど・・・といった感じの映画でした。