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空飛ぶタイヤのmodonso14のレビュー・感想・評価

空飛ぶタイヤ(2018年製作の映画)
4.0
池井戸潤原作の社会派ドラマ。財閥系の大企業によるリコール隠しに対して、中小企業と大企業内部の人々が真実を追及していく様が描かれています。『七つの会議』や『半沢直樹』と同系統の作品であり、ストーリー自体に真新しさがあるわけではないのですが、裏を返せば圧倒的な安定感がありました😁 パッケージの爽やかさにも騙されましたが、『空飛ぶタイヤ』ってタイトルは全く夢のある感じではなく、ストレートにそういう意味だったんですね…

中小企業が大企業に挑んでいくという構図はそれだけで十分そそられるものがありますし、話のテンポも良く、豪華キャストの共演もあり、最後まで中弛みなく楽しめました。中小企業の熱血社長という役回りは完全に長瀬にハマっていましたし、その他のキャストの個性も際立ってました😉 個人的に印象に残ったのは、高橋一生の醸し出す独特な雰囲気や寺脇康文が演じた男臭い刑事ですかね。岸部一徳と毎熊克哉は『轢き逃げ』にも出演していたので、最近よく観るなーって感じでした笑

この手の勧善懲悪的なドラマの場合、悪役が手強いことが非常に大切だと思うのですが、その点では少し物足りなさもありましたね😓 折角の岸部一徳ですので、もう少し敵役にも手強さを持たせて欲しかったですね笑

ドラマなので誇張されている云々と書きたいところですが、大企業によるデータ偽装や粉飾決算等の不祥事を見ていると、実は現実の方が…という気もしてきますね😣 色々と考えてしまう部分もありますが、フィルマのあらすじにもあるように、本作は【日本を代表するオールスターキャストによる世紀の大逆転エンターテイメント】であり、難しいことを抜きにして、豪華キャストの共演を楽しむことのできる良作だと思います😊
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