modonso14

わたしは光をにぎっているのmodonso14のレビュー・感想・評価

わたしは光をにぎっている(2019年製作の映画)
4.2
《4月の永い夢》の空気感が大好きだったこともあり、同じ中川龍太郎監督の本作も楽しみに観に行きました!まだ2作目ではありますが、本作の雰囲気も凄く好きで、中川監督の作風が自分にはマッチしているのかなと感じました😉

華々しい展開があるわけでは決してないのですが、緩やかに描かれる日常や何気ない会話を通して、そのときの登場人物の心情が伝わってきます。また、本作では特に主演の松本穂香さんが役にピタッとはまっている印象で、上京して周りの人々との交流を通じて、少しずつ確実に成長していく主人公を好演していたように思います。浴場の清掃が上達していく主人公を通して、時の流れを感じるという意味では、《クレイマークレイマー》の名シーンであるフレンチトーストを思い出しました笑

他に印象的だったのは、街の再開発に対する住民の描き方でしょうか。再開発に反対する住民の過激な抗議シーンを描くのではなく、その場所で住民がいかに幸せに暮らしていたかを見せられる方が、ずっと心に呼び掛けてくる何かがありますね😭

単純なので最近行っていない地元の銭湯に行って牛乳飲みたくなりました笑
modonso14

modonso14