さとし

旅猫リポートのさとしのレビュー・感想・評価

旅猫リポート(2018年製作の映画)
3.8
これは最後の1分まで展開がわかりませんでした。というのもラストのお葬式のシーンの高畑さんのナレーションで泣けました。ウルッと来て涙がボロボロ出ました。映画は最後まで見ないと、どう転ぶかはわかりませんね。

まあ、でも全体的には「旅猫リポート」というよりは「サトルと猫」というタイトルにしたいくらいの内容でした。福士さん演じるサトルはいろんな困難を乗り越えてこういう立派な大人になったんだなという印象です。今時の子といえばそれまでですが、本当に感じのいい大人になったという感じです。

その他キャストでは広瀬さん(お姉さんの方)、竹内さん、木村さんそして、高畑さんといった日本を代表する女優さんが出演し、良い味を出しています。最初に小さい時のサトルと木村さん演じる母親の間で仲直りをするシーンも泣けましたね。あのシーンもいいシーンでした。あと広瀬さんが先生に詰め寄るシーンは良かったです。

ただし、これは猫の話では決して無くて、主人公のサトルとその周囲を取り巻く人間関係にナナがそっと見守ってるという話です。新たな飼い主を求めるというのは取って付けたのようにも思います。ただし(パート2)、どう考えても猫のネーミングをハチと付ける人がいない気がしてます。日本でそういう人もいるかもしれませんが、普通はいないでしょうね。ちょっと疑問に思いました。そして、竹内さんのキャラが問題ですね。病院内に猫はあり得ないですね。それから、本当に猫が嫌いなのか好きなのか曖昧なまま終わってしまったのが残念でした。そして、福士さんと広瀬さんがあたかもくっつくような演出はどうかと思いますね。人を無駄にドキドキさせないでほしいです。

高畑さんのナレーションは問題なかったです。この作品は俳優さんの演技の問題ではなく、脚本のちょっとした部分を誰も疑問に思わなかったのが非常に残念です。

まあ、でも突っ込みどころが多くてよかったですよ。
嫌いな作品ではないです。
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