きゃん

人生はシネマティック!のきゃんのレビュー・感想・評価

人生はシネマティック!(2016年製作の映画)
3.7
第二次世界大戦中の英国で戦意高揚映画がどのように作られていたかを、脚本家に登用された女性の視点から描いた作品。働く女性が自立していく成長物語。映画愛に満ちていた。

1940年のロンドン。秘書のカトリンは代理で書いた広告のコピーを認められ。英国情報省映画局に脚本家として雇われる。彼女が2人の男性脚本家と共同で執筆することになったのは、ダンケルク作戦にさんかした双子の実話の映画化。落ち目のベテラン俳優のわがままや軍部の意向に振り回され、脚本は度重なる修正を要求されるが、臨機応変に対応するカトリンは撮影チーム内で存在感を高めていく…

ノーラン監督の「ダンケルク」とは映像技術も演技も比べものならないくらいチープだったけど、リアルタイムの戦争の最中で撮影されており、沢山の苦労と思いを込めて映画を作っていることが伝わってきて胸が熱くなった。戦時下の常に空襲の恐怖にさらされていた過酷な状況に胸が痛むシーンもあるが、カトリンが様々なトラブルを機転よく解決していき活躍していく様子をコメディタッチで描いているので暗くなりすぎず前向きな気持ちで見ることができた。

映画って素敵だなと改めて思わされた。
きゃん

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