kumo

5パーセントの奇跡 嘘から始まる素敵な人生のkumoのレビュー・感想・評価

4.2
エンドロールであたたかい余韻が広がって、久しぶりに、あ〜〜とても良かった、と思える映画に出会った。障害を隠していたからここまで頑張れたという言葉が深い。障害があっても何も諦めることなく、足りない部分は他で埋めながら生きていく姿勢は素晴らしいことだということはこれまでにも散々色んな話を見聞きしてきたし、自分でも分かっているつもりでいた。でも、どこかやっぱり障害があったら運良く上手くいくことが仮にあったとしても、基本的にはやりたいことは制限されても仕方ないと思ってしまう自分がいることにも気づいた。だからこそ、サリーに対して何かあったら危ないから諦めなきゃいけないこともあるんじゃ…とハラハラして目が離せなかった。リスクを冒してまで配慮なしにやらせる意味はあるのか?と考えてしまうけど、障害の有無に関わらずやりたい事や実現したい事があればそのために努力することは大切なことだと思った。また、その姿勢を見てくれている人は必ずいるのだと思う。映画に登場する同僚や家族が「障害者」ではなく、ありのままの彼を受け入れ時には冷たく時には温かく接しているのも良かった。ラストのラウラの言葉にはじんときた。
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