先天性の病気で視力が大きく落ちてしまった青年が「普通に生きる」事が諦めきれずに素性を画してホテルマンになる、という嘘のような実話。やや壊れた信号的に周囲を顧みず突き進む主人公に100％の感情移入が出来ない点はあるが、それでもドラッグに溺れる情けなさも見せながら困難に打ち勝っていく過程、そしていい映画の大前提の一つ「悪い人が誰もいない」周囲の環境も手伝って、温かく主人公の背中を押せる優しい物語に仕上がっている。ヒロインが可愛らしいけどあまり見たことがない女優さんだな...と思って調べたら、名優ウルリッヒ・ミューエの実娘だと知ってびっくり！
