皆が見える世界のたった5%、でもその世界を100%の力で生きる…
視力を失った青年が、障害を偽って五つ星ホテルで働くという実話を元にしたドイツ映画。
◎ストーリー
先天性の病気により、網膜剥離となって視力をほぼ失ってしまったサリー。しかし、彼には一流のホテルマンになるという夢があった。そのために障害を偽って、五つ星ホテルの研修生選抜試験に臨み、見事合格する。果たして彼は周りにバレずに、ホテルマンとしての務めを果たすことができるのか…？
先天性の病気でありながら、高校生まで発病しなかったサリーは、急に病魔に襲われる。でも、持ち前の暗記力と残った五感をフルに使って、たくましく生きていく。シンプルに優秀すぎて、びっくりする。
右に何歩でどこに着くとか、何回も足運んで下準備したり、相手が差し出す前に握手するとか、生き抜くための小ネタが強かで面白かった。匂いとボトルでお酒覚えるのすごい。
裸で誘惑されても全く見えてへんかったり、美人いても気にせず彼女との会話に集中できたり、それぞれ損と恩恵もあったり( ^ω^ )
でも、メニューを指差して注文されたら終わりやし、ガラスの曇りをしっかり拭かないといけないとか、障害もたくさんあって…。
それを助けてくれる周りの人たちが優しすぎた。チャラ男のマックス、アフガン人の医者ハミード、料理長など、こんな優しい人らっているんやって感じた。
あとは、ドイツって移民大国ってだけあってかなり多民族なキャスティングでした。近年、問題になっていることへの風刺か、警鐘か。
シングルマザー・ラウラとの恋の行方、マックスとの友情、そしてホテルマンとして大勢できるのか？実話ベースやからこそ楽しめるものがあります。
