ドンレミー王子

ロスト・マネー 偽りの報酬のドンレミー王子のレビュー・感想・評価

3.5
共同脚本に『ゴーン・ガール』の著者であるギリアン・フリンを迎え、主演はヴィオラ・デイヴィス、そして脇役として俺たちのリーアム・ニーソン叔父貴が登場という豪華すぎる陣容。

異常な期待感と共に鑑賞したせいもありやや肩透かしを食らう。サスペンスアクション作品として括ってしまっていたが、コンセプト、テーマを大切にした作品で、近年言われている男女の対立に焦点を当てている。

搾取され続けてきた「女性」がいかに自立しいかに男性優位な社会で生きていくのか。私は個人的にこのコンセプトに大いに賛同していて、女性はダメ男を放り出し社会の前線にガンガン打って出ればよいと思っている。

日本だと「男差別だ!」と非難されそうなくらいダメ男ばかりが登場するが、現実もだいたいこんなものだ。女性頑張れと心から思う。

「リーアム・ニーソンの無駄遣い」感は否めないが、現代の強き男のアイコンである彼をああいう雑な扱いで起用することそのものがこの作品の主要なテーマなのかもしれない。