すぽんてぃにあす

ビッグ・シック ぼくたちの大いなる目ざめのすぽんてぃにあすのネタバレレビュー・内容・結末

4.5

このレビューはネタバレを含みます

パキスタン系アメリカ人のコメディアンであるクメイル・ナンジアニが、自分達の実体験を基にした脚本を映画化した作品。

フィクションでも良い話なのに、実体験とか映画化せずにはいられないだろう素晴らしい内容。
クメイル・ナンジアニ本人が演じているというのも面白く、相手のエミリー役をするゾーイ・カザンは相変わらず可愛い。

別れた彼女、その両親。
繋がりが途絶えた頃に知り合った相手の両親との関係性が非常に面白い。
両親からしてみれば娘のこともあってクメイルを気にかける余裕もなく、むしろ蔑ろにしても当たり前の関係だったかもしれない。
その後はまず父親テリーの優しさに始まり、そして母親ベスも自然に打ち解けてしまう。
結局はこのふたりがクメイルに向き合おうとしていなければ終わっていた物語。
そう考えると、テリーとベスがいかに素晴らしい両親であったかが分かる。

クメイル自身も家族の問題を抱えたままかもしれないけど、彼なら乗り越えられる、そんな兆しが感じられた。
エミリーと結ばれ、テレビ番組で活躍し出し既に夢を実現させることができたクメイルだけど、それから家族と無事和解できたのか気になりますね。