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コロンバスのものレビュー・感想・評価

コロンバス(2017年製作の映画)
4.5
建築物以外は何も無い田舎町コロンバス。周りの大人も、友だちも皆『地元』の人。小さな頃から変わらない。ぱっとしない毎日だけど、周りの皆もそんな感じ。建築を学びたい、でもお金は無いしお母さんを残して、上京してまで、出来ない…。
そんなケイシーの本音を引き出してくれた『異邦人』ジン。
母の世話の為、自分のやりたい事を棒に振るのか?それで良いのか?と、ケイシーに違う世界の景色を語り聞かせる。
彼もまた、ケイシーに影響されて、父親との葛藤を乗り越えようと目覚める…。

出会いそのものはたまたま、なんだけど、その後の人生の観えかた、関わり方ががらりと変わるような出逢い。
こんな出逢いってあるんだね。
良いなあ。ステキだなあ。

美しい建築物の中に、(中庭の景色が1番良かった)綺麗に配置されたかのような人物たち。派手な動きや科白はないのだけど、観賞し終えた後に心地よい余韻が残る映画でした。

同じところに留まって、同じことを繰り返して...だけではいけないな、と改めて認識させられました。
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