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ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書のkanegon69のレビュー・感想・評価

3.9
国家機密 対 報道の自由、、実に見応えのある映画でした。ワシントン・ポスト内の攻防、葛藤がとても迫力のある演技で演じられています。さすが、トム・ハンクス、メリル・ストリープ!

国家機密は確かに取り扱いが難しいところはあるとは思いますが、当時泥沼化していたベトナム戦争の状況を考えると、アメリカ民主主義の司法判断はまともだったと思います。イラク戦争も結局、核兵器など出て来ず、後付けで残念な言い訳をしていましたよね。しかし9.11テロ以降は国家機密の方が優先されているようですが。

この映画からは、時の権力者の言う事に常に疑いの目を持つことは民主主義の原点であり、民主主義は権力者のためではなく、国民のためにあると言う点にとても同意できます。

映画を見ながら、トランプ氏とニクソン氏がかぶって見えたのは私だけでしょうか。

権力者が情報発信しようが、メディアが情報発信しようが、インターネットに情報が流れようが、常に100%は信じず、情報を精査しようとする姿勢が国民一人一人に求められていると思います。そんなことを考えさせられました。
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