【愛が、たぎる。】
スタンダップ・コメディアンとオペラ歌手女優が結婚して、娘アネットが生まれて巻き起こる悲喜劇ミュージカル。
カラックスって『ポンヌフの恋人』と『ポーラX』くらいしか観たことなくて、そんなに得意じゃなかったんだけど、優待券もあるし、せっかくだから劇場で観ようと仕事帰りに鑑賞。（イオンシネマでカラックスが掛かるのが少し不思議だった）
素晴らしい！
最近の映画は観客に擦り寄って、説明的で分かりやすく起承転結みたいな作品が多いから、ここまで次何が起こるか分からない、どんな感情になるのか分からない映画を観たのは久しぶりだった。
カラックスの新作をせっかくだから劇場で観ようと、前情報ゼロで観に行ったからミュージカルだと知らなくてまずびっくりした笑
アダム・ドライバーの、人間の良いところも悪いところも体現した演技に魅了されてしまった。
まだまだ観ていたいと思わせる幕切れまで、想像もつかない映画（物語）を堪能できた。
予定調和が微塵もない、映画監督＝芸術家が自分のやりたいこと表現したいことを、観客の理解なんて気にせずに、目一杯映画にした素晴らしい作品だった。
息すらも止めて ご覧下さい
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