Mariko

アネットのMarikoのレビュー・感想・評価

アネット(2021年製作の映画)
-
ミュージカル、というかロックオペラ。
冒頭スパークスの演奏〜アダム・ドライバーも加わってのオープニングにものすごく胸躍ったけど、そこが最高潮だったかも。

フード付きローブ着を着た「野人」ヘンリーの出で立ちはなんだか力石徹みたいでワクワクしてたんだけど、このロックオペラという体裁はやっぱり相当『トミー』に影響受けてるんだろうねえ、などと思い始めたらアダム・ドライバーがどんどん若かりし頃のピート・タウンゼントに見えてきちゃって、そうこうするうちに子供アネット(この演出は結構な衝撃だった!)が生まれると、もうこのアネット視点だとこの話ほぼトミーじゃないか!という運びになってきて、結構キツかった。
ほぼアダム・ドライバーのPVだったこともあって私は大満足だけど、映画としての評価には困るなあ。

そんなことより、何故スパークスが「今」こんなに受けるのか、に興味津々。好きな系譜にあっておかしくないバンドではあるんだけど、昔も今イチはまらなかったし、今回のサントラも案外単調に感じてしまった…。
Mariko

Mariko