ちろる

善惡の刃のちろるのレビュー・感想・評価

善惡の刃(2016年製作の映画)
3.9
まさかのこの残酷な話が実話を基にしたものだったとは・・・

何気なく観たが、韓国ノワールやはりハズレなしと確信できる重く押しつぶされるような内容。

15年間の服役中に無実の罪を訴え続けた男ヒョニュと正義より金や栄光を目論んだ弁護士ジュニョン。

ここまで不運が重なり、不遇な人生に堕とされるって何なのだろうか?
歯軋りするほどに憎らしい刑事たちの悪役ぶりと、善人過ぎないジュニョンの描き方も相まってどんどんと引き込まれていく。
こういう韓国サスペンス見ると、一度決めつけられた罪名はほぼ覆せない、韓国の司法制度や刑事たちの怖さにいつも怯えてしまう。
失われた青春が戻るはずもないのだけどヒョニュがジュニョンと巡り会えて心からよかった。
胸糞悪い閉塞感からラストに向かい光が見えて来る脚本。
ご都合主義過ぎないしっかりとした展開で見応えあり。
重苦しくも感動的なものをお探しの方はぜひお勧めしたいです。
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