キャストのみんなに拍手
キャストじゃなくて、キャラクターそのものだった。
観音崎くんも、山田くんも、るみちんも、るみちんのお姉ちゃんも、みんなマンガだった。
このマンガは初めてアルバイトしたときのバイト先のフリーターのお姉さんが貸してくれたやつだった。
すごく面白くてその人のことが大好きになってよく泊まりに行ったりしてた。
でもその人と最後に会ったはいつか覚えてない。
その人の弟が私の彼氏になったり、別れたりして会えてない。
あんなに仲良かったのにいつも知らん間に最後がある。
そういう透明な終わりが日常にはたくさんあってそれがさみしい。と思っていた。
マンガの中にはそういう見えないさみしさがあって、みんな他人事で、距離がすごく遠くて誰が主人公なのか分からないくらいに遠くてそれが心地よかった。他人事でいられたから。
でもそれがさみしかったのかもしれない。
多分そう。
映画の中ではみんな近くて、インタビューなんかしちゃって、チワワちゃんじゃないんだからさ。
でもみんな良かったな。
もっともっとちゃんとしてない人にとって欲しかったな