屋敷女つえぇぇぇ、こえぇぇぇ、でも、なんか、かっけぇぇぇ。
ていうか、屋敷女って邦題、なんじゃそれ! どこが、何が屋敷女なのか…笑
モラルなんかクソくらえな振り切れ方がアッパレ。タブーを力づくで超越しまくるフレンチ・スプラッター、恐れ入りました。
これほどオススメする相手を選ぶ作品が、かつてあっただろうか⁉︎
攻めすぎ! でも嫌いじゃない。あまり大きな声じゃ言えないけど…笑
不道徳なシーンの連続に、こういうものを楽しんでいいんだろうかという罪悪感と、こんな映画をつくり、それを公開してしまうフランスのスゴさ、その芸術性の高さに圧倒される。
武器がハサミっていうのが、またステキ。
妊婦のサラに、理不尽に襲いかかる最恐の屋敷女(便宜上、こう呼びます。以下同)。どんなピンチも切り抜けてしまう冷静さと激しさ、強さに惚れてまう。そして明らかになる真相に同情し、ラストは美しく神々しくさえ思える……って、これは『悪魔のいけにえ』を思い起こす余韻。
いろんな人が訪問してきて、助かりそうになりながらも、皆んな多彩なパターンでやられていくところが楽しい。まぁ、楽しいっていうのも不謹慎ですけどね……。
上司と母親が来るシーンが一番ドキドキしたし、笑いました。
『シャイニング』っぽいシーンもあり。
現実離れしたやられ方や、終盤の警察官の「ふぁっ?」となるような突然のファンタジー感が、こちらの罪悪感をちょっと薄めてくれてる気がします。あのシーンはもう何がなんだかわからない、三つ巴な感じが面白すぎ。
83分という短い上映時間なのに、濃すぎて痛すぎて、ものすごく疲れた……。血の量もハンパないです。血みどろグチャグチャですが、ストーリーもちゃんとしているところが◎
屋敷女はもちろんだけど、サラも十分強いし、産婦人科にいた謎の看護師も意味不明で怖いし、なんかもう、フランス女には勝てる気がしない…笑