ハアハアは良かった。
アズミ・ハルコはダメだった。
さ、どうだ。
オープニングから良いぞ。
ワンカットで時間軸も飛び越えるんだ。
本音と演劇がない交ぜに。
日々の生活がロールプレイングだったとしても、
本音と誠実に溢れた行動で生き抜いたとしても、
時は等しく同じ速さで流れていく。
若者が感情を剥き出しにする作品にありがちなカッコ悪さや鬱陶しさが何故か感じられない。
緊張感と必死の表現の綱渡り。
一回では読み解けない構造と真意がどこにあるのか。
エゴの強さは登場人物に留まらず、どうにも好きにはなれないし、何度も見たくなるとは言えない。
嫌いにはなれないし、好きとは言い難いが、認めざるを得ない。
精緻で熱量の高い不思議な作品。
本年度公開邦画の見るべき一本。
〜〜
若手俳優の覚悟の決まった演技にはヒリヒリさせられる。
MOROHAのアメザリみたいな声はどうにも厳しいが、かき鳴らされるアコギはエモくて良いな。