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しあわせの絵の具 愛を描く人 モード・ルイスのcharoのレビュー・感想・評価

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“一組の古い靴下みたいね。片方は伸びてヨレヨレで、
もう片方は穴だらけ。色も灰色に。
あなたは真っ白なコットンよ。
じゃお前はロイヤルブルーだ。
それかカナリア色。“


お互いに影響し合い、心を開き、素直になっていく。
仕草、行動、言葉から感じる2人の距離感が愛おしい…
(最初歩いてたのに、次は一輪車に乗せてもらい、
さらに進むと今度は向かい合って一輪車に乗っている。
そういうちょっとした演出も素敵だった。)


“私は多くを望まないから。
絵筆が目の前にあれば満足なの。
あと窓も。私は窓が好き。
鳥が横切ったり、ハチが来たり。
毎日違うわ。命があふれてる。“


絵を描こうと、心を掻き立てるもの。
最初からずっと缶に入れて、
大切に取っていた、求人募集の紙…
切ないけど暖かい…愛を感じるラストでした。


サンドラ×モードもだいすきです。
あと本人映像とサリー・ホーキンスが激似。
彼女の表情や目線の動かし方一つ一つに引き込まれた。


落ち着く音楽と、田舎の風景に、心癒され、
そして、なんと言っても、本当に家が素敵でした。
私もこんな風に壁に絵を描きたい…!


“命の輝きがひとつのフレームに。そこにあるの。“
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