実際に起こった事件を題材に、今尚続く人種問題に改めてメスを入れる、そんな作品です。
舞台となるアンジェ・モーテルで、凄惨な差別と国家の威を借る警察官による胸糞悪い横暴が、ただひたすらに繰り広げられる。
目を背けたくなる展開の連続で、観終わる頃には憔悴しきってしまいました…。
それもこれも、全てはウィル・ポールターが演じる白人警官のせい。
彼の怪演っぷりには素直に脱帽です。
完全にイカレてる。
こんな事件があっても尚続く人種差別の恐怖と、憎しみが産む負の連鎖にゼツボー。
黒人という差別される側の立場で、怒号と暴力溢れる現場に介在した民間警備兵の葛藤と悲哀を、その表情で語ったジョン・ボイエガにも拍手を送りたい。