まさなつ

きっと、いい日が待っているのまさなつのレビュー・感想・評価

3.8
子供の虐待に関してまた痛ましい事件がありました。あまりに悲痛で言葉も出ないです。

親が育てられないなら施設でとも思いますが、そう単純にはいかない。この作品は、時代は50年ぐらい前ですが施設での虐待が描かれ、こちらも痛ましい。

本来は弱者のための施設が、彼らが弱者であるが故に、保護とは真逆の施設になってしまうことが、なんて多いんだろう。1960年代ならなおのことか?いやいや、これは今もどこかであることだと思う。

虐待も差別もパワハラも基本構造は同じ。より弱い者を見つけて自分の優位性を示す、、?

コペンハーゲンの養護施設に預けられた兄弟。絶望的な状況の中で生き残るために必要なのは、やはり「希望」なんだと改めて思わされた。弟にとってのそれは宇宙飛行士になることであり、兄はそんな弟を守ることではなかっただろうか?

厚い雲に覆われた空も、いつかは晴れる時が来る、、。映画には救いがあり、現実には救いがない。
まさなつ

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