祝！オスカー受賞！
タランティーノ・バートンと同じく、かつての映画に恋をした青年だったギレルモ・デル・トロ監督の奏でる映像詩の、なんと美しい事よ！！！！
往年のクラシックモンスター映画「大アマゾンの半魚人」のアンサー作品として、声無き者達のピュアなラブストーリーとして作られた。
半魚人と人間が結ばれるという荒唐無稽なファンタジーだが、なんとも心を打つ巧みな演出の数々。
喋れる事が出来ないヒロインの女性役にサリー・ホーキンス。ほうれい線も深くて決して美人では無い。決して“美女と野獣”ではないんだよね。
しかもこの物語が、ピュアではあるが、プラトニックではなくとってもセクシャルな事も特徴！
シンプルなストーリーなのに想像の逆を付かれるので目が離せない。喫煙シーンもあり昨今の映画界の潮流に乗らない方向性も好感が持てるわ。
Hidden Figures（ドリーム）、ギフテッドのオクタヴィアスペンサーがココでも出演してる。良い映画への引きが強いねぇ！
同居人のゲイのオッサンも孤独を抱えているが、悲壮的なだけじゃ無い。所々にユーモアがあり希望もある。
またサントラも素晴らしい。優しさの中にユーモアも感じさせ映画を優しく包み込む。ちょっとアメリに近い。孤独を抱える者同士のロマンスを上品に彩る音楽の心地よさ。素晴らしい。
クラシカルな映画へのリスペクトに満ちた、全ての映画に恋した者達へ、絶対にオススメ！見るべし！！！
