鍋レモン

サイレンの鍋レモンのレビュー・感想・評価

サイレン(2017年製作の映画)
3.4
⚪概要とあらすじ
ショートフィルム。

突如サイレンが響き渡る中、アラブ系移民のアッバスが、日本人の老人、豊重の家に押し入る。逃げ惑う豊重を押さえつけて背負い、玄関を飛び出すアッバス。階段を駆け下りる姿に、明らかになるふたりの偏見と勘違いに満ちたこれまでの日々が重なる...。

⚪感想
ショートフィルム。

前半と後半で印象が変わる物語。

何日前、何分前と複雑に入れ替わるが理解しやすい。

17分でここまで描けるのが凄い。

様々な行動が真実や受け取るべき情報を遮断してしまうのが理解できた。
少し強引な部分もあるけど面白い。

いつの間にかGYAO!で無料配信されていた。



⚪以下ネタバレ



誤解や偏見、先入観などが理解しやすい。

強盗に見せるためにアッバスに包丁を持たせたのはやりすぎだけれど、豊重がアッバスに良い思いを抱いていないために襲われる認識ではあっただろうから作りが上手いと思う。

アッバスが母国語なのがしょうがないけど、豊重にしたらめちゃくちゃ怖いよなとは思う。

アッバスが実はいい人なのではと思ったけど外に落ちていたゴミがアッバスではないとは思わなかったから自分の中にある偏見を考えさせられた。

以下ストーリーのようなもの。
見知らぬ外国人が引っ越してきたことを嫌がる日本人の老人。度々外国人と会うも冷たく接する。
同時進行で強盗らしきシーン。実は火事が起きて心配だったアッバスが豊重を助けに来ただけだった。更に、火事ではなく避難訓練。
回覧板を私に来たアッバスを豊重が嫌がったことにより避難訓練の情報を得ることが出来なかった。
アッバスの外での電話は母を思いやる電話、突然の訪問は回覧板、豊重がごみを捨てようとした時にアッバスが近寄ってきたのは手伝おうとしたため、外のゴミはアッバスではなく子供たち、アッバスが包丁を購入したのは刺身を捌くため、ドアを叩いたのは火事なのを心配したからなど。
最後は避難訓練が再びあり2人で仲良く避難して終わり。

⚪鑑賞
GYAO!で鑑賞。
鍋レモン

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