これも主演の瀧内公美さんの魅力で引っ張られていきました。福島に住みながらも渋谷でデリヘルをせずにはいられない理由と、震災からの出来事をじっくりとリンクさせ、みゆきの心の闇を炙り出すことに成功している。
すごく唐突な、かけ離れた仕事が結びつく時、そこに隠された問題の難しさを知ることになる。綺麗事だけでは済まない現実から自分はどう折り合いをつけて行くのか。そこにバランスを取る答えとしての、みゆきの人生は、決して間違ってはいない。そんな解決の仕方しかできないことも人生にはある。
欲を言えば、柄本くんの立ち位置がもう少ししっかりしててもよかったかなと。