「あなたは誰かと繋がったことがあるの」
色んな事、物、人が繋がっていく。
『足どうしたんですか?』
『目どうしたんですか?』
どちらかともなく聞く。
お互いの父に因縁はあれど、良き理解者で良きライバルで良き親友の二人。
『どうやら僕はあなたとグローブを交えたかったようです』
『ボクシングは繋がりをくれた』
そして全ての「繋がり」を持った人が集まる最後のリング。
ラストは最早、二人のラブシーンでありセックスのようだ。
観客もいない二人だけの荒野。
あゝなんて荒野だ。
やや投げっぱなしなとこもあるし、伏線も回収してないとこも結構あるけど(前後編あわせて5時間もある割には)それらをチャラにするほどの役者さんたちの熱量と緊張感。ケンジが手紙書くとこでちょっと貰い泣きしたよ。
多少の粗は込みでも昨年の邦画のベスト3には入れて良いんじゃないかな。
ラストシーンは人によって解釈が分かれると思うので、自分なりの解釈をコメント欄に書き残しておく。
そして何といっても度々現れる浦和競馬場にニヤリ。