ノラネコの呑んで観るシネマ

ボヘミアン・ラプソディのノラネコの呑んで観るシネマのレビュー・感想・評価

ボヘミアン・ラプソディ(2018年製作の映画)
4.9
今年一番のアガる映画。
1970年にフレディ・マーキュリーがスマイルに加入し、クイーンとなった時点から、十数年に渡るドラマを描く。
既成概念にとらわれない若者たちのバンドは、瞬く間に栄光を掴むが、“家族”を持てないフレディは次第に孤独を募らせる。
これはアフリカ、ザンジバルで生まれた少年ファルーク・バルサラが、父親との確執を抱えて、英国人フレディ・マーキュリーとなり、紆余曲折の末についに本当の家族を手に入れるまでの物語。
ラスト20分、まるで“あの時”のコンサート会場にいる様な臨場感は圧巻。
この映画、制作中にブライアン・シンガーからデクスター・フレッチャーに監督が交代しているが、完成した作品を観る限りでは、トラブルの影は感じられない。
というか普通にシンガーっぽい。
まあかなりの部分は彼が撮り終えていたそうだが、この完成度は奇跡だ。
ただ、それほど詳しくない私が見えてもロジャー・テイラーの「何年も人前で演奏してない」のセリフには「?」と思ったし、あの時点ではフレディはエイズとは診断されていなかったはずで、結構事実関係の改変はある。
この辺り、思入れの強い人ほど気になるかも。
ちなみに私がクイーンの洗礼を受けたのは、本作では華麗にスルーされていた「フラッシュ・ゴードン」の時。
映画は子供心にアホらしかったけど、「曲はカッコいいじゃん!」とレコード買ったのだ。
ブログ記事:
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