睡蓮

ボヘミアン・ラプソディの睡蓮のレビュー・感想・評価

ボヘミアン・ラプソディ(2018年製作の映画)
4.8
ストーリーそのものはありきたりかもしれないが、Queen大好きなのに結成含めて裏話を今まで殆ど知らなかった私のようなファンには大大大満足だった。
とにかくQueenの曲が山ほど流れるだけで十分だし、4人がそれぞれかなり似ていたのにもびっくり。ただ一つ一つのエピソードが薄いのでその点コアなファンにはおそらく全く物足りないし(実際曲が生まれる時の話はそれだけ?ってびっくりした)、Queenを好きじゃないと一つ一つのエピソードが浅すぎるので感情移入しにくいだろうと思う。でもそれは最後にライブシーンの尺を十分取るためなんだろう。
ライブシーンは映画館で聴くことの醍醐味だから爆音で観たかったなぁ〜。
あそこで終わるのもいいと思ったし、エンドクレジットでは泣かせに来てるとしか思えないあの曲を選択したのも完璧。
最近Queen全然聴いてなかったんだけど、映画観て以来またずーっと聴いてて、ライブDVDも多分持ってなかったからポチっとしてしまった。
本当Queenは最高のバンドってまた思い出す良いきっかけになった。

2回目観て追記



こんなに大ヒットして評価が高い理由は至極単純で、特にQueenのファン以外を狙って意識して作って、そこに思惑通りにストレートに刺さったからだとわかった。音楽を惜しみなく使い、ストーリーはわかりやすく深掘りせず、より感動的になるように史実を少し変えつつラストにカタルシスをもってきてキリよくスパッと終わって余韻を残す。
あのストーリー前提からのWe are the champions だからより感動的だったのだと。
完全に編集の勝利ですね!
だから普段映画観慣れてる人は細かくいろいろ気になってしまうけど、そこの層まで配慮しなかったからこその大成功。
完全再現だからこそ本物の映像を見たほうがいいという意見もよくわかるけど、まずあのストーリーがあって、個々の俳優が演じるキャラクターも理解して、それありきのライブシーンだからより感動できるだろうし、Queenファンでなければ本物の動画を観る機会がまずないので、完全再現を目指したこともあれでよかったのではないかなと改めて思った。
2回目観てもやっぱりボヘミアンラプソディーのレコーディングシーンがライブシーンの次に好きだな。ここはもっと尺が欲しかった!
睡蓮

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