睡蓮

華氏 119の睡蓮のレビュー・感想・評価

華氏 119(2018年製作の映画)
4.3
1年前の大統領選挙前夜の様子から始まる冒頭から惹きつけられた。アメリカの情勢には全く詳しくないし恥ずかしながらニュースもあまり観ないので知らないことばかりでひたすら勉強させられる。
今回の作品はあまりにも真面目で実直なジャーナリズム作品になっているので、前半はずっと釘付けだったけど、ちょっと集中切らすとよくわからなくなる時も多々あり、ラストの方は少し眠くなってしまった。それでも現代アメリカを手っ取り早く知りたいならやっぱりこの人の作品だからこれからも観続けたいし、頑張って新作を作り続けて欲しいな。


以下少しネタバレかも。







フリントで起きたことも知らなくて、現代でこんなことが起きるんだと驚いた。銃乱射事件きっかけのムーブメントは見てて辛かったけど、未来は明るいかもと思わせられた。
あんなにみんなちゃんと自国の未来について考えてるし、実際に行動もする。
確かにアメリカの闇は深いかもしれないけど、あんなに選挙や国の動向に熱心になれる若い人たちを羨ましいと思ってしまったし、日本ではどれだけの人が本気で国の未来を考えて動ける人がいるのだろうと思う。自分は全く動かない側の人だから偉そうなことは言えないのだけど。
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