係長心得

ボヘミアン・ラプソディの係長心得のレビュー・感想・評価

ボヘミアン・ラプソディ(2018年製作の映画)
4.6
午前にエイミー・ワインハウスのドキュメンタリー「AMY」を観た午後に、偶然にも見ることに。

フレディの死という結末を知っているだけに、寂しい気持ちになるような結末だとブルーな月曜日になりそうと思いながら、いざ鑑賞。

冒頭の20センチュリーフォックスのジングルが、クイーンサウンドに!これには、もうテンション上がるしかないです。

クイーンというバンドが衝突や変化を恐れず、トレンドに向き合って何度も変身を遂げてきたことを、決められた尺で見事に表現されていて、見ていて痛快だった。

有名人を食い物にする取り巻きに、絆が壊され、全て吸い取られそうになりながらも、家族や仲間が救いの手を差し伸べる。

この家族とも言える仲間がいたことが、深い孤独を抱えたエイミー・ワインハウスとの違いだった気がする。

サム・スミス、フランク・オーシャンなど
がゲイであることをカミングアウトして、活躍している現代と比較して、人種やセクシャリティに対する差別意識が強く残っていたあの時代、フレディの抱えた葛藤はいかほどだったのか想像もつかない。

そんなフレディの抱える孤独や葛藤もしっかり描きつつも、クイーンの音楽の魅力を真ん中に据えているから、エンターテイメント作品として気持ち良く鑑賞できる。

大きなスクリーンで、大音量かつ高音質で楽しむべき作品。
係長心得

係長心得