矢吹健を称える会

ボヘミアン・ラプソディの矢吹健を称える会のレビュー・感想・評価

ボヘミアン・ラプソディ(2018年製作の映画)
2.9
 序盤、"Keep Yourself Alive"の演奏シーンを途中でカットする感覚に「うーむ」と思ったのだがーーだって、フレディの初舞台なんですよーーその感じが最後まで続く。例えば、Queenというバンドがどのような経緯を経て成功したのかはまだしも、"Bohemian Rhapsody"のシングル盤が結局発売されたのかどうか、またそれをリスナーたちはどのように受け止めたのかは、あんな下品な字幕でなくてもいくらでも描くことができたんじゃないか。直後にライヴ・シーンなんてのもあるのだから。字幕といえば、世界各国をツアーで巡る描写を地名列挙で誤魔化す神経もなかなかにダサい。
 まあ、全編にわたってセンスのあわなさはいかんともしがたいのだが、その最たるものは80年代に入ってQueenが記者会見か何か行うシーンで、ピントのぼかし方も妙なエフェクトも酷いと思った。
 ラストのLIVE AID再現シーンはまあ音楽力といった感じですが、意外に眠かったですね……。