ちぇるごまる

ボヘミアン・ラプソディのちぇるごまるのレビュー・感想・評価

ボヘミアン・ラプソディ(2018年製作の映画)
4.6
中学生の頃にクイーンをよく聴いていた。
だから、フレディ・マーキュリーを描いた伝記と知り期待していたが、ラミ・マレック?…全然フレディとビジュアルも違うし、どうよ?と思いながら見始めると驚いたことに、見えてきたではないか!フレディに!

見終わってみて、音楽・才能・人種・宗教・仲間・家族・同性愛・成功・挫折・再起…短命だったが色彩豊かとも言えるフレディの稀有な人生を短時間ながら中途半端にせず見事に描いた素晴らしい作品だった。

また、曲作りの最中にオペラを取り入れるアイデアを出した時に、男性のパートに着目せず女性のソプラノを起用した時点で、フレディの中にある同性愛者の種を見つけた気がした。

カリスマ性を備えバイセクシュアルだったフレディの濃厚で短命な人生は、まるで小姓を連れて戰に出向いた織田信長のよう。
彼との関わりに苦悩したものの、応援しにコンサートへ来場した元妻も素晴らしい。2人の間には男女である前に人としての絆があることを教えてくれた。
仲間や父親との和解も涙が出た。
ラストのライブも含めて大満足の映画。
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