ノルウエーの寒々とした透明感溢れる風景の中で物事が静かに進行していくのが心地良い本作。
監督はヨアキム・トリアー。
本作を観賞して思い浮かんだのが
【イノセント・ガーデン】なのだが
監督が影響を受けたかどうかは 実際のところわからない。
少々 過剰とも思える親子関係の謎が観賞していくうちに明らかになってくる。
(正直 この過剰さで何かあるなとは予測できてしまうが そこは範疇内として)
作中に何度か出てくる、プールを始めとする水の感触が全編に溢れ、始めて知る愛のときめきと恐れが放つ生々しさが存分に散りばめられているように思えた。
極力無駄な部分を削ぎ落としているのか、120分弱という尺ながらも さほど退屈さを感じずに ある意味思った方向に導いて観賞させてくれた本作。
お国柄を良い方に、そして全面に描き出していた様に思える。
プロットが難しいのはちょっと…という方でもすんなり観賞出来ると思うので 興味を持った方は是非。