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X-MEN:ダーク・フェニックスのくまのレビュー・感想・評価

X-MEN:ダーク・フェニックス(2019年製作の映画)
3.7
X-Menシリーズの古典的名作「Dark Phoenix」の実写映画版。

やはり消化不良感が否めないですね、、。X-Menシリーズ完結作、そして不朽の名作を題材にしただけあって期待を大きく下回ってしまいます。当時は「アベンジャーズ/エンドゲーム」の熱が凄かったですし。向こうは栄光の中での死が描かれていましたが、こっちは為す術なくして起きた死だったのでテーマが少し暗いですしね。オマケに痛いのが、ジーンの死があんまり同情させられるものではないこと。映画版でトップクラスの人気を持つミスティークを殺した事と、映画版でのジーン自体にあまり魅力がなかったのが理由でしょうか。個人的には前作からあまりハマり役ではないよなーなんて思ってました。加えて原作ではサイクとのロマンスが、彼女の死をより大きなものとして描かせていたのに本作はその描写が薄い、、。「アメイジング・スパイダーマン2」想像できますか?感覚的にはあれのグウェンの死と同じレベルなんですよ、ジーンの死は。もう少し上手く描けませんでしたかね、、、。

因みに原作にてフェニックスとして復活したジーンは、実は自身をジーンと勘違いしたフェニックス・フォースだったと後付けがなされています。この設定によって、本物のジーンは放射線を浴びた際も生き延び、彼女を閉じ込めていた繭をアベンジャーズが発見した事で復活を果たすというストーリーが展開されました。映画版3作目でのジーンの謎の復活も、これを踏襲したものだったかもしれません。

結局復讐に走るマグニートーさん滑稽過ぎて悲しい、、。彼のカリスマ性が魅力の1つなのに、感情のままに動いている所を見ると非常に残念に思います。今の言葉で言うと「蛙化」ですかね笑。
対するプロフェッサーも今回は嫌な役柄をしていますが、これに関してはコミックのフェニックス・サーガ中もそうだったのであまり気になりません笑。

👤‎🌀「ここの男を救うのはいつも女、X-WOMANに変えたら?」
上記はミスティークの台詞ですが、同じように最近のポリコレ事情が災いして、数年前に”X-MEN”のMENの部分が問題視されてました。元より”X-FACTOR”や”Generation X”、”New Mutants”等と言ったMENを冠さないミュータント・チームは存在していたので、変更はしない?ようで安心してます笑。

2024's 18th

〜スコアの目安〜
★ - :鑑賞途中
★3.0:面白くない
★3.7:まあまあ面白い
★4.0:面白い
★4.3:めちゃ面白い
★5.0:好き
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