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カオス・シチリア物語のくまのレビュー・感想・評価

カオス・シチリア物語(1984年製作の映画)
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1日1エピソードで観ていきます!!

〈プロローグ〉
カラス。鈴つける。飛ぶ。可愛い。
シチリアの風景を空撮。広大な土地に歴史を感じる遺跡の数々。オムニバス叙事詩の壮大な開幕。
案内役のカラスと共に、カオスの地を彩るカオス(混沌)な物語たちの行方を追う。

〈第一話. もう一人の息子〉
何年も前に移民へ出た息子に執着し続ける母親。しかし彼女には、移民へ出ていないもう一人の息子がいた。その息子とは、自らの夫を殺害した盗賊との間に生まれた子供で、彼の存在が彼女にそのトラウマを蘇らせてしまうのだった。
阿呆や間抜けの様に映し出されていた母親だったが、愛する夫は死に、そんな彼との息子にはまるで見捨てられ、運命の悪戯なのか因縁の盗賊との間に出来た子供からは愛を求められるその様が哀愁を誘う。
人それぞれが何かを抱えて生きている。

〈第二話. 月の病〉
新婚20日目の夜、夫は月の病にかかる!満月は男を凶暴化させ、その恐怖が妻に降り注いだ!真相を全て話した夫は、満月の夜は”サロ”という男が彼女に付く約束で新婚生活を続けることに。しかしその”サロ”とは彼女が元々惹かれていた男で…。満月の日を用心する夫、満月の日を待ち望む妻の共同生活が再び始まる。
満月の夜、広い大地の上で二人の肌は冷たい。
〈第三話. 甕〉
オリーブ農園の領主・ドンロロは、豊作に際して巨大な壺(甕)を手配する。それは叩くと教会の鐘のように重い響きが広がる程の代物だったが、一夜にして二つに分断されてしまっていた。
そして呼ばれた伝説の腕前を持つ甕直し職人。子供を助手として修復を共に進めるも、最終的に自分自身を壺に閉じ込めてしまう結果となる。

2024's 

〜スコアの目安〜
★ - :鑑賞途中
★3.0:面白くない
★3.7:まあまあ面白い
★4.0:面白い
★4.3:めちゃ面白い
★5.0:好き
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