確率的映画鑑賞者

X-MEN:ダーク・フェニックスの確率的映画鑑賞者のネタバレレビュー・内容・結末

X-MEN:ダーク・フェニックス(2019年製作の映画)
2.0

このレビューはネタバレを含みます

ダークフェニックス以外のX-メン作品はフューチャー&パストや過去にTVで見た旧X-メンシリーズのみであったが、予告に惹かれ鑑賞した。
鑑賞後の率直な感想としては、悪くはないが心に残るものはなく、二度鑑賞することはない平凡な作品という印象であった。
ストーリーの本題はいくつかある。まず、異能者の子供が一般人の親に捨てられることから始まり、異能の才能を持つマイノリティという擦られすぎたようなテーマ。これには疑問を感じざるを得なかった。最終作品ということは散々あおられていたので、今更そんなテーマを中心に持ってくるのかと驚かされるとともに、想像の範囲内でのやり取りが繰り返されるだけで面白みに欠けたと思う。次に、メインの敵キャラとの闘い。これも正直選択としては悪手だったと思う。とってつけたような宇宙人が、いきなり悪のパワーで地球制服ってアホみたいな展開に空いた口が塞がらなかった。
VFXは、確かにすごかった。すごかったが、予告でほとんど出尽くしており、感動は薄かった。スケール感という点でも、最終戦が電車の中での集団戦闘というこじんまりした感じかつ敵も微妙ということで、どうしてもアベンジャーズエンドゲームと比べれば見劣りしてしまっていた。
細かい点で気になったこととして、クイックシルバーが脱落し死んだかと思ったら普通にエピローグにいたという、理由なき脱落が非常に気になった。理由を単に見落としただけかもしれないが、主要メンバーにしては扱いが悪すぎないだろうか。確かに、最終戦の電車の戦闘は彼一人で片が付いてしまうかもしれないという都合もあったかもしれない。それならそれで、エイジオブウルトロンのピエトロのように殺されて退場でもよかったと思う。
最後に、X-ウィメンなるポリコレ全開なセリフは昨今の風潮とはいえ、普通に市井に生きる男としては見せられてあまり気分のいいセリフとは思えなかった。同時期に公開されたメンインブラックでも同様のネタがあり、またかといううんざりした気分にさせられた。