ワイカ

トレイン・ミッションのワイカのネタバレレビュー・内容・結末

トレイン・ミッション(2018年製作の映画)
2.5

このレビューはネタバレを含みます

途中までは良かったです。導入部の毎日同じような通勤風景を繰り返す映像は、哀愁漂っていい感じでした。会社をある日突然解雇されるとことか、子供の教育費の問題とかもリアルで、サラリーマンの自分と重ね合わせて感情移入させられました。

通勤電車が舞台というアイデアも比較的新しいと思ったし、課題を出した女性も謎めいていていたし、先も読めずハラハラしました。コミューター(通勤者)っていう切ない原題もピッタリで、もしや名作ミステリーかと胸踊りましたよ。

(ここからネタバレ)

ところがどっこい、後半から急に雑な展開に。途中で警官が捜索しにきたシーンは謎だし、悪役は権力者がどうとか安っぽいこと言い出すし。電車が止まらなくなった辺りからはダイハードとかアンストッパブルみたいになる始末。電車脱線したらまず消防車や救急車が来るはずなのに、警察だけに囲まれるとかあり得ないから。最後も黒幕っぽい女が普通に通勤電車乗ってるとかアホすぎる。そしていくらなんでもそんな簡単に警察に復帰できる⁉︎

ツッコミ出したらキリがないほどのひどい脚本。たぶん制作側も、途中から物語をどう収束させたらいいか分からなくなってヤケクソになったんじゃ。

リーアム・ニーソン主演作品に初めて失望させられました。この監督とのコンビはそろそろ解消した方がいいと思います。
ワイカ

ワイカ