さとし

坂道のアポロンのさとしのレビュー・感想・評価

坂道のアポロン(2017年製作の映画)
4.2
爽やかな青春ストーリーでしたね。
この手の作品は三木監督の得意とするパターンですね。「くちびるに歌を」も「ぼくは今日、昨日の君とデートする」も良かったです。そして、本作もなかなかいい感じでしたね。納得の出来映えです。

学生運動が盛んだった頃、九州の高校に転向してきた西見薫(知念 侑李)。ピアノの才能に恵まれた彼は孤独感を感じていた最中、同じクラスの律子(小松奈菜)と出会いさらには学校の屋上で律子の幼なじみ千太郎(中川大志)と出会う。三人はすぐさま友達になるのですが・・・。

キャストはいいですね。知念さんの高校生から医者への転身は特に違和感無かったです。中川さんも徐々に実力のある伸び伸びとした演技は良いですね。牧師さんへの転身は特に問題を感じませんでした。デイーンさんも真野さんも良い味だしていましたし中村さんもよかったです。ところがこれは小松さんのせいでは無いのですが、最後の衣装がダサすぎです。あの色は普通は選ばないですし、なんかサイズもあっていなかった感じです。衣裳さんと相談して決めたのでしょう。なんか似合ってなかったです。

三木監督はさすがですね。この監督なくして作品は成立してませんね。印象的なのはあの体育館での二人のよるセッションです。あの状況であのシーンをよくまとめましたね。光をも操るテクニシャンですね。来年公開の新作も楽しみです。

私がラ・ラ・ランドから何かを学んだとしたら、それはジャズについてでしょうね。ラ・ラ・ランドでライアン ゴスリングがエマ ストーンにジャズについて教えてるシーンがありましたね。音楽で主張しあってるんでしょうね。こっちの人が良いアイデアがあったらこっちの人に伝染したりして、ケンカではないのですが化学反応みたいなものでぶつかりあってるのでしょうね。とても好きです。
あとはあの糸電話のシーンも良かったです。ああいうシーンを演出したいです。

いい映画でした。良かったです。
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