ジャパニーズホラーの金字塔。小手先で誤魔化さない真っ向勝負のホラーが大好き。怖さそのものよりも、怖がらせてやるという製作者の心意気が伝わってくるから。
自分はホラー小説とホラー映画の両方が大好きで、前者の強みは、行間を読む想像力によって脳内で恐怖が増幅されることにあると思っている。でも本作を観てみると、原作を読んでいたとき頭に浮かべていたイメージがそのまま再現されているもんだから驚いた。井戸から水を汲み出すシーンに至っては、以前見たことあるのではと思うくらいに一致していて怖い。
そしてこの映画で1番怖いのは、呪いのビデオでも貞子でもなく、20年経った現在と変わらない美貌で現れた松嶋菜々子だ。竹内結子や中谷美紀の幼いルックスには時代の隔たりを感じたし、真田広之も今より精悍で若々しく見えたけど、それらと比較すると1人だけ綺麗すぎて浮いてる。反町隆史が羨ましい。
玲子と陽一が住んでたマンションって、もしかして残穢に出てきた岡谷マンション？気のせいかな。
