韓国映画っておじさん俳優の層が厚い印象。「オールド・ボーイ」のチェ・ミンシク、「哭声／コクソン」のクァク・ドウォンと大好きなおじさん達目当てで鑑賞。
やがては次期大統領の座を狙うソウル市長のジョング（チェ・ミンシク）は、史上初の3期当選を目指して市長選への立候補を表明する。百戦錬磨の選対本部長ヒョクス（クァク・ドウォン）に加え、意欲に溢れた若者キョン（シム・ウンギョン）を広報スタッフとして陣営に迎え入れ、万全の体制で挑むが—— 。
政治家の裏の顔。
表向きは市民の皆様云々と美辞麗句を並べ立てるも、裏では対立するライバル候補との足の引っ張り合い、貶め合い、騙し合い、そして果てには殺人の証拠隠滅も…。
何としてでも権力にしがみつきたい男達。
チェ・ミンシク、クァク・ドウォンのキャスティングは正解。本心は何処にあるのかわからないポーカーフェイスがお見事。そして、まだ政治の世界に染まり切っていない、シム・ウンギョン演じるキョンが混じり合う事で、権力争いで本来の目的が歪んでいく大人達との対比が鮮明に。
市長の座に居座り続けられるなら、家族の犠牲も厭わない。
いや〜黒い！！ドス黒い！！
それでも、鑑賞中にふと思ったのは、日本の政治家達が如何に我々国民にきちんとした謝罪をしていないかという現実。「政治とカネの問題で国民の皆様に不信感を持たせてしまった」云々と仰っているけど、裏金疑惑から何から、岸田さんも自民党もちゃんと謝った事ある？？？？
たとえパフォーマンスでも謝れよ。
その辺り、まだお隣の韓国は地に堕ちてはいないようで、ソウル市長は頭を下げて謝っていたよ。本心は別だったとしても。
取り繕う事もしなくなった我が国第一与党自民党の腐った政治家の方達、一先ず謝ってくれないかな？
殺人と言っても不慮の轢き逃げ事件によるものだし、韓国ノワールのような重さはなし。比較的観易い仕上がり。
マブリーが、ほんのちょこっとヘンテコな劇中CMに出てくるのも楽しい。
