シネラー

死霊館のシスターのシネラーのレビュー・感想・評価

死霊館のシスター(2018年製作の映画)
2.0
シリーズで最も時系列の古い作品であり、
『死霊館 エンフィールド事件』
に登場した"悪魔のシスター"を
メインとしたスピンオフ作を初鑑賞。
個人的にシリーズで最も好きじゃない
作品だった。

物語としては、
シスターの自殺した修道院の調査へ
赴いた見習いシスターと神父が、
その場所で恐怖の体験をしていく
お化け屋敷的な展開となっている。
しかし、そのホラーな場面が、
脅かす内容のものが殆んどで残念に思った。
更に言えば、
ホラー映画という印象は薄く、
ジャンルとしてはダークファンタジー
と言えるような内容であり、
その為に現実味がシリーズで最もない
作品だったとも思う。
"悪魔のシスター"ことヴァラクも
何が目的なのか分からなかった。
又、全体的に画面が暗く、
夜の場面は見づらかった。

良い点も挙げておくと、
本筋である『死霊館』への繋ぎ方は
上手い流れだと感じられた。
又、ルーマニアの修道院という
古城のような舞台設定には、
他のシリーズ作にはない異彩があり
良かったとは思う。

物語としてもホラーとしても
個人的にリアリティに欠ける作品であり、
古典ホラーを上手く昇華していた
シリーズだっただけに残念だった。
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