MasaichiYaguchi

死霊館のシスターのMasaichiYaguchiのレビュー・感想・評価

死霊館のシスター(2018年製作の映画)
3.5
「死霊館」シリーズの始まりにして全ての元凶を描く本作では、〝悪魔のシスター〟ヴァラクの誕生秘話が紐解かれていく。
ヴァラク誕生の物語は、1952年の昼なお暗きルーマニアの修道院で一人のシスターが自殺したことから幕開けする。
カトリックにおいて自殺は最大の罪である。
ましてや神に仕える身であるシスターが何故〝大罪〟を犯さなければならなかったのか、その謎を究明する為にバチカンから派遣されたバーク神父とシスター見習いのアイリーンと共に、我々観客は呪われた修道院の闇に足を踏み入れていく。
世界で初めて悪魔祓いの現場を公開したドキュメンタリー「悪魔祓い、聖なる儀式」が昨年公開されたが、日本では馴染みがないが、世界にはリアルに「エクソシスト」が存在し、悪魔祓いを行っている。
ただ本作を観ていると、神に祈りを捧げていても、生半可に悪魔祓いをしても、ヴァラクのような最凶最悪の存在には全く効力がないことが恐怖と共に伝わって来る。
果たしてアイリーン屋バーク神父は絶大な力を持つ〝悪魔のシスター〟とどう対決していくのか?
ラストに本作の〝後日談〟が紹介されるが、今後ロレイン・ウォーレンの物語とどう繋がっていくのか楽しみだ!