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honeyのkassyのレビュー・感想・評価

honey(2018年製作の映画)
2.9
ご縁があり完成披露試写会にて。

前作が個人的駄作のピーチガールの神徳幸治監督で正直期待していなかったが、今作honeyの方が出来が良いと思う。
もちろん若手主体で演技は拙いのだが、若さゆえのキラキラ、青春がギュッと凝縮されているし、ストーリー展開がほのぼのしていて可愛い。

特に気に入ったのが、他の女の子に気にかけるようになった鬼瀬くんを見て、ヒロインが嫉妬するという流れ。脇役のスパガの浅川さんが地味になかなか良い存在で自然で良かった。

恋愛とは別に親同然で育ててくれた叔父を好きなヒロインが、好きな男の子が出来た事で親鳥の元を離れるというのがストーリーの軸としてあり、この親離れ子離れがhoneyのキモであると思うのだが、その重要な叔父の役に初演技の高橋優がキャスティングされているのは正直謎である。
いや、勿論頑張っているが、この役がもし高橋一生だったら(絶対ない)…いやそこまで欲張らなくても、もう少し格好良くて演技うまい人だったら…この映画がもう少し締まったものになったのになぁ…と思う。

主人公は初主演のジャニーズの有望株平野紫耀。映画の大画面に耐えうる美形さである。声が若干高めというか、上ずった声なのが惜しい…。今作のようにあまり喋らないような役だと合うとは思う。表情はなかなか良い。
鬼瀬くんの役は正直現実には考えられないほどの女の子のドリームな可愛い役なので、何も考えずキュンキュンニヤニヤしましょう。

ヒロインは平祐奈。表情がとにかくクルクル変わってめっちゃ可愛いのだが、今作の原作を考えると若干ミスキャストだと思った。どう見ても内気な性格には見えない。

エンドロールはピーチガールと同じ手法でメイキング、オフショット、アフターエピソードありの盛りだくさんエンドロール。これはファンにはやっぱり嬉しいと思う。
しかし、ラストシーンの黒髪はどうなのか。笑いが起きていたぞ。
あと、ロケ地が微妙にピーチガールと被っていて、ロケハン手を抜いてないか?と思ってしまった。
湘南ってさっさと綺麗な絵が撮れるし、ロケ移動も楽だし良いんだろうな…。
あと悪癖のようなBGMや挿入歌のダサさは本作でも変わらず。
ヒロインがベッドに寝そべりながら大量のジェリービーンズを抱えてるシーンなどセンスのなさが随所に顔をのぞかせるのが頭抱える。

男性には絶対に向かないほのぼのキュンキュン系少女漫画映画で由緒正しいアイドル映画です。
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