いや『シン・ゴジラ』よりも『ゴジラ-1.0』よりも面白いだろこれ!作り手の変なこだわりなどなく完全に自然災害の権現としてのゴジラ、それに抗う自衛隊の生体ロボ兵器機龍、そして自らの存在意義をかけて戦う釈由美子!すべてがかっこいいぞ!
多弾頭ロケットやサイドタックルを駆使した機龍とゴジラのバトルは怪獣プロレスというよりは「これが実写で見たかった!」という『アーマードコア』などリアル路線の巨大ロボットものという感じでもしかするとそのへん怪獣よりもリアル路線ロボに思い入れのある俺の贔屓目かもしれないが、アツいバトルには違いない!
役者も的確、ドラマも無駄なく90分以内、単なるロボ・怪獣賛美ではなく「我々が機龍を手にしたことでゴジラを呼び寄せた…」のセリフでさり気なく提示される風刺と反戦思想、そして最後のゴジラが見せる「……やるじゃねぇか。お前の健闘に敬意を評して、今回は引いてやろう……」という王者の貫禄、それを機龍の肩に乗って眺める釈由美子のなんとも言えない表情!傑作だろ!